ゆきち

PCゲームの感想と攻略のようなものでできています。


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Ib

Ib // モノクロミュージアム
ジャンルホラーアドベンチャー
対象一般全年齢
プレイ時間1プレイ3時間くらい
制作ツールRPGツクール2000
公開日2012年2月27日
容量766MB
プレイしたバージョンver1.02
備考RPGツクール2000作品です。
プレイするには専用ランタイム(無料)が必要です。
制作サイトに攻略ヒント、EDヒントあり。


 両親と美術家ゲルテナの個展にやってきた10歳のイヴ。
 作品を見て回っているうちに、たった1人で迷い込んだのは、
 美術品が動く、不気味な美術館だった――。

 (制作サイトによると、難易度が低めなのでゲームが苦手な人にも、とのこと)


 おかしな美術館に入り込んでしまった少女・イヴになって、美術館から脱出するゲーム。
 RPGツクール製なので、イヴを上に下に右に左に動かして、絵画や本棚などをチェックしていきます。
 部屋の仕掛けを解いて次の部屋に行き、そこでまた仕掛けを解いて……という流れでした。その間にオネエ言葉の男性と金髪少女の2人と出会ったり、色々あったり。


 


 ホラーゲームでした。すごくホラーゲームでした……。
 館内に飾られた不気味な絵画たちがとても意味深だったり、壁から外れて追いかけてきたりします。首が無い像も追いかけてきます。首しかないマネキンも追いかけてきます。ホラー苦手な自分は、もう半泣きでした。
 有名なホラーゲーム『青鬼』に比べると、追いかけられる怖さは少なそうに見えます。青鬼は動画で見ただけなんですが、Ibの絵画たちは動き出すタイミングも予測できますし、非常に、非常に怖いけど、冷静になれば初プレイでも逃げられる場面が多いです。
 というのも、このゲームにはところどころに分岐があり(大まかなストーリーは1本道なのですが)、イヴの行動によって追いかけてくる美術品の数が変わる場面があるのだそうです。つまり、良い子プレイをしていると美術品から逃げやすくなるんですね。
 他にも、例えば、とある場所に出現する首つり死体のようなものが、良い子プレイをしていると出現しないということもあります。追いかけられる難易度以外に、視覚的なホラー要素も軽くなるわけです。
 更にセーブポイントがたくさんあって親切なので、ゲームオーバー時のストレスが溜まらないんじゃないかと。制作者さんがおっしゃっているように、ゲームが苦手な方にもお勧めできると思います。

 フリーゲームとしてはかなり大きい、766MBの容量にも納得。ストーリーを引きたてるグラフィックがとても良いです。凝っています。
 この大きな容量の原因は、おそらく途中に現れる絵本。すごくいいです。

 「美術館の」ホラーゲーム、というのが怖い。
 ゲーム中は常に美術館の中にいますので、周りが常に美術品なのです。その作品が全て、意味深で不気味で怖く、その雰囲気が一貫しているからすごい。プレイ中はひたすら怖かったのですが、冷静になって考えてみると作者さん本当にすごいと思う。
 ラストステージの〔スケッチブック〕も独特で面白かった。だんだんとこの世界の成り立ちが分かってきたところだったので、〔いきなりマップという根本が歪む感じ〕が堪らないです。


 〔表現が上手いんだと思います。
 それまで不気味な美術館に淡々と立ち向かっていた気丈なイヴが、父親と母親の絵画を見つけて不安や恐怖が最高潮になって、大量の絵画たちに襲われて、心身ともにぼろぼろになって、悪夢を見る場面が好き。
 夢の中で、さっきまで自分に向けられていたドアを叩く音や、自分に襲いかかってきた得体の知れないモノたちが場面を変えて現れるんです。でも、夢の中のイヴは1人きりだけど、目を覚ましたイヴにはギャリーさんのボロボロのコートがかかっているんですね。1人じゃないんですね。ギャリーさんがいるんです。私もなんだか安心してしまって、ここからは少しの間、比較的落ち着いてプレイできました。……少しの間だけ。
 途中、イヴとギャリーさんは二手に分かれます。まず、イヴ視点で可愛い兎だった人形が、ギャリーさん視点では青い不気味な人形に変わっている場面にぎょっとしたのですが、ギャリーさんは最初からこの人形が見えていたようで更にぎょっとしました。
 「精神が参った人が幻覚を見るけど、それに気付けない」みたいな貼り紙や、エンディングで幻の母親について行ってしまうイヴを見ると、この時、相当イヴが参っていたことが分かります。両親の肖像画にショックを受けて、これ以上恐ろしいものを見たくなかったイヴが、無意識に可愛い兎に変換していたのかもしれません。イヴは一切喋らない主人公なので、そういった、「実は」な心の動きが一層切なく感じます。
 大きいギャリーさんと小さいイヴの信頼関係が好きです。ギャリーさんは何かとイヴの世話を焼くんですけど、それって最初にイヴが瀕死のギャリーさんを助けたからなんですよね。イヴが精神的に参っていた時にギャリーさんが救ってくれた事もあり、ギャリーさんが最後の絵の具玉の部屋から脱出できなかった時に、彼を引っ叩いて正気に戻して抱きついたイヴにじーんと来てしまいました。こんなに短い間に抱きつくまでに懐いていることも自然で、プレイヤーの私も、ギャリーさんが無事でイヴが安心した事が嬉しくなってしまいました。


 メアリーもかわいいですよ。かわいいです。
 最初は本当にただの女の子だと思っていたので、「2人しか生きて帰れないとしたら~」の質問に「?」状態でした。いやいやいやこの子怖い。ギャリーさんが例の『メアリー』詳細を見つけた時に背筋が凍りました。全く予想していなかったです……。
 ギャリーさん側とイヴ・メアリー側に別れた時に、本当に普通の女の子2人だと思っていたので不安になってしまいましたが、全く心配いらなかったんですね。イヴをメアリー側に引っ張ったのも、ギャリーさんを利用してメアリーがイヴと一緒に戻りたかったからということか。考えてみたら、イヴ側に比べてギャリーさん側のトラップの多いこと。そして危険なこと。
 メアリーを殺した後に見れる物を見ると、恐ろしいながらも少し可哀想になってしまいますね。額縁の外の世界が羨ましかったんですよね。外の世界の人と遊ぶだけじゃなくて、自分がそこへ行きたい、っていう、純粋にそれだけなんですよね。
 メアリーはどこかで何かを間違えたんじゃなくて、元々そういう人だから、イヴとギャリーさんと一緒に生きることはできないだろうけど、なんとか3人が幸せになれるエンディングはないものかと思っていました。
 でも、3人揃って帰れるエンディングがないからこそ、メアリーが魅力的なんじゃないかな。彼女の正体が割れてからずっと「いつ改心するんだ」って見守ってましたけど、全然揺るぎませんから。そこが好きです
〕。



 ホラー苦手なビビリなもので、セーブ・ロードを繰り返しながら、初プレイから良い感じのルートでエンディングを迎えました。
 そんなわけでひたすら良い子プレイをしておりまして、ギャリーさんを危険に晒さず、メアリーとも仲良くやってきたので、私のセーブデータではギャリーさんを〔死なせる〕ことができなさそうなんです。〔死なせる〕には最初から始めないと駄目だと思う。
 でもギャリーさんを〔死なせる〕エンディングを見る為にプレイし直す気力が残っていないので、ギャリーさんが〔死ぬ〕場面をプレイ動画で見てました。超こわかった。
 〔花占いをしてギャリーさんの命を削っていくメアリーが無邪気で怖い。見ていて泣きそうでした。ウソも本当のことも言えない、と言って、大丈夫になったら追いかけるからとだけ言ってイヴを先に行かせるギャリーさんが格好良くて切ないんです。
 内容的にあまり見たくないシーンなんですが、とても好きなシーンです。ギャリーさんが死ぬということを動画を見る前から分かっていても、怖くて悲しくなってしまうというのがすごい。ギャリーさんを即座に殺さないで、じわじわと、ギャリーさんもイヴもプレイヤーも追いつめるあの場面は、何回見ても動揺してしまうかもしれません
〕。
 良い子プレイではない場面といえば、ギャリーさんがマネキンを壊す場面ですね。良い子プレイヤーとしては彼を止めるべきなんですけど、あえてギャリーさんにマネキンを壊させて、ある部屋に行くとサブイベントなんです。制作サイト様の攻略情報にありますし、イベントを見てからすぐにロードし直せる場面なので、見やすいです。ぞっとしました。ここのギャリーさんもかっこいい。
 このゲームはエンディング以外にも色々とイベント分岐がありそうなので、やり直して色々見てみたいですね……。次はとことん反抗的なプレイをしてみたいし、やっぱり、実際にギャリーさんが〔死んでしまう〕ところをプレイしてみたいです……気力があれば。

 実は、プレイ終わりまでギャリーさんが女の人かと思っていました。男勝りな姉さんかと……。いや、普通に登場キャラクターページに書いてあるんですよね。読んだはずなんですけどすっかり頭に残っていなくて。
 メアリーがギャリーさんのことを「イヴのお父さんなの?」と訊いた時には「ん?」と思ったんですよ。でも、男勝りすぎて男に見えるのか、みたいなスルーをしていて、気付いたのがプレイ後、制作サイトを見直して、という段階でした。おそるべき。


 制作サイト様がかなりヒントを出してくださっていますので、攻略情報は省略です。
スポンサーサイト

Comments


« »

04 2018
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
プロフィール

トオカ

Author:トオカ
フリーゲーム好き。
無理せずゆるくプレイしていきます。

時々フリーゲームの感想を書いています。
(攻略情報などのネタバレは、反転してご覧ください)


このブログはどの方面に関しても非公式であり、どの記事に関してもリンク・アンリンクフリーです。
制作者さんに不都合がありましたら、お手数ですが連絡をお願いします。

おすすめ!
冠を持つ神の手

Archive RSS Login
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。